共催 日本山岳SAR研究機構、日本山岳協会、日本勤労者山岳連盟
協賛 NPO法人Mnop、(公社)日本オリエンテーリング協会
我が国における山岳遭難事故は増加し続け、2013年の事故統計では2713名の遭難事故者を記録しました。その増加原因には「道迷い遭難」が42%(1134名)も占めることによる影響が大きく、他国には見られない特異な社会問題となっております。
従来、「道迷い」は、登山医学、オリエンテ-リング,野外教育などの領域で単発的に研究されてきましたが、十分な議論がないまま推移し、さらに、山岳雑誌に登山関係者やレスキュー関係者の経験に基づく指導的文章が掲載されているのが現状です。
そこで、主として登山ならびに野外活動における道迷い問題の関係者が広く参集し、議論を深めることで、道迷いの現状、発生の原因等を検討し、今後の対策につなげていくことを目的として、「道迷い」に関するシンポジウムを開催することにいたしました。この機会に,関係者の皆様の参加を期待しております。
約120人の参加者があつまり、有意義な意見交換がなされました。
以下、シンポジウムプログラムと、村越の発表資料を掲載しております。
また、コラムにても当シンポジウムに触れておりますので宜しければご一読ください。
挨拶 日本山岳協会 西内博
趣旨説明 IMSARJ 青山千彰
第1部【道迷い事故の現状と問題点】 ※1,2部合体 発表
(1)変わる道迷い:遭難統計の分析から 静岡大学&IMSARJ 村越 真 国立登山研修所
(2)組織登山者における道迷い事故の現状と問題点 日本勤労者山岳連盟 川嶋 高志
(3)山岳地における道迷い遭難の概観 日本山岳文化学会遭難分科会 野村 仁
第2部【道迷い経験者による報告】
(4)石鎚山道迷い遭難 泉州勤労者山岳会 西岡 伸介 IMSARJ青山
(5)前穂高岳から下山時に道迷い 泉州勤労者山岳会 管 和彦
(6)「読図学習」山行における道間違い、道迷い事故について 愛知県勤労者山岳連盟 洞井 孝雄
討論 座長 村越
第3部【関連要因から見た道迷い発生のメカニズム】
(空間認知能力、読図、登山環境、定位・同定能力試験など)
(7)道迷いリスク対応能力試験について 関西大学&IMSARJ 青山 千彰
(8)登山者の読図・ナヴィゲーションスキルの実態 静岡大学&IMSARJ 村越 真 国立登山研修所
(9)道迷い登山者の行動分析調査法の開発と行動特性 関西大学&IMSARJ 青山 千彰
討論 座長 村越/青山
第4部【対策】(救助法、減遭難活動とナビゲーション指導等)
(10)道迷い防止事例 地図読み講習主催からの報告 Links.NATURE 松尾 健一
(11)那須山岳救助隊の道迷い防止への取り組み 日本山岳協会遭難対策委員長 西内 博
(12)鈴鹿山系での事例、捜索の流れ、APRS網の整備と活用 三重岳連 居村 年男
(13)山のお守り= ヒトココ(ヤマモリ)の特徴と現状 オーセンティックジャパン株式会社 高原 千恵
討論 座長 青山
今後の活動案 IMSARJ 村越
挨拶 日本勤労者山岳連盟 川嶋高志
開催日時 |
2015年3月14日(土)13:00~17:00 |
開催場所 | |
参加費 | 500円(冊子作成費・当日回収) |
プログラム
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第1部 道迷い事故の現状と問題点 第2部 道迷い経験者による報告 第3部 関連要因から見た道迷い発生のメカニズム (空間認知能力、読図、登山環境、定位・同定能力試験など) 第4部 対策 (救助法、減遭難活動とナビゲーション指導等) |
聴講参加、また、発表者としてもご参加頂けます。
※下記フォームがご利用になれない場合はnavi@m-nop.comまで以下の情報をお送りください。
◆ 聴講希望 ◆
2015年3月7日(土)までに以下のフォームよりお申込み下さい。
※資料作成の関係上、事前お申し込みは締め切らせていただきました。
◆ 発表希望 ◆
2015年2月28日(土)までに以下のフォームよりお申込み下さい。
※申込フォームからのお申込は締め切らせていただきました。ご相談・ご質問等ございましたらnavi@m-nop.comまでお問い合わせくださいませ。
日本山岳SAR研究機構・道迷いWG 村越真 navi@m-nop.com(担当:石原)