「オリエンテーリングに興味があるけれど、大会に出たことが無い…」そんな皆さん、この機会にオリエンテーリング大会デビューしませんか?
大会要項だけではちょっと分かりづらいクラスの事や競技者登録の事、朝霧ナビゲーションパーク記念オリエンテーリング大会(以下ANP記念大会と表記します)の例としてご説明します。
※ANP記念大会の詳細はこちらのページでご確認いただけます。
目次
要項にある「競技規則」。これはどんなスポーツにもあるものですが、オリエンテーリングにもしっかりと定められた競技規則があります。この大会は「日本オリエンテーリング競技規則」に従って運営されます。競技規則があるから、日本全国、さらには世界のどこでも安心して一定のクオリティーの競技に参加することができます。
詳細はhttp://www.orienteering.or.jp/rule/からご覧いただけますので、興味が湧いたら見てみてくださいね。
と、難しい話のようになってしまいましたが、ご心配なく。
実際競技についてのルールは会場で初心者説明を行っています。ハジメテでも問題なく競技に参加していただけるようサポートしますので、お気軽にご参加下さい。
ANP記念大会は「ポイントO(ポイント・オリエンテーリング)」という種類の競技です。
これはコントロール(チェックポイント)を決められた順番に回りその速さを競う競技です。
ポイント・オリエンテーリング以外にスコア・オリエンテーリングという種類もあります。こちらは制限時間内にどれだけのコントロール(チェックポイント)を回れるか、そのスコアを競う競技です。ロゲイニングはこのスコア・オリエンテーリングの形の競技です。
ポイント・オリエンテーリングはさらに3種類の種目に分かれます。
スプリント<ミドル<ロング、と競技時間が長くなります。つまり走行距離も長くなります。スプリントが好きな人もいれば、ロングが好きな人もいます。自分の好みのオリエンテーリングを是非見つけてください。
オリエンテーリングの為に作られた地図を「Oマップ」と呼びます。この画像のように普通の地図よりもカラフルなのが特徴ですし、現地調査に基づき正確につくられています。
要項の地図の項目には色々な事が書かれています。縮尺や等高線間隔はいいとして、「JSSOM」や「通行可能度」はハジメテの皆さんには見慣れない言葉ですよね。
Oマップをさらに詳しく読めるようになれば、もっとオリエンテーリングが楽しくなるはず!また決められた図式で作成されているので、世界のどの国でオリエンテーリングが開催されても有利不利なく参加できるのです。
オリエンテーリングでは、通過すべきところをコントロールと呼んでいます(ロゲイニングではチェックポイントと呼ばれます)。そして、通過証明とは、コントロールを通過したことを証明する事です。
ANP記念大会では通過証明を「EMIT社の電子パンチングシステム」によって行います。画像の○の部分がそのシステムの機材です。現在ほとんどの鉄道やバスで使われているICカードのようなもの、と考えるとわかりやすいでしょう。ハジメテの時には会場で説明を受けるとよいですね。
「Eカード」についてはこの後の項目で改めてご説明します。
通過証明の項目でも出てきました「Eカード」。
簡単に言えば競技の記録を残すICチップです。愛好者の中ではご自分のEカードをお持ちの方も多くいらっしゃいますが、初めての方にはレンタルがあります。レンタル料は大会によって少し差がありますが、大抵300円程です。ANP記念大会でも勿論レンタルが可能です。
ANP記念大会ではEカードのレンタルは1日につき300円となりますので、2日間とも競技に参加される場合は、2日間のレンタルのお申込みをお忘れなく。
ハジメテのオリエンテーリング大会で戸惑うのはクラス選びではないでしょうか。沢山のクラスがあるけれど、どれがなんなのか分からない、というハジメテの皆さんへクラスのご説明です。
ANP記念大会のクラスは以下の通りです。
まずクラスの頭文字の「M」「W」は性別を示します。M=男性、W=女性です。
その次の数字は年齢を示します。基本的に21以上の数字の場合は、その数字の年齢以上の人が参加できます。しかし、20以下の数字の場合は、その数字の年齢以下の人が参加できます。数字が無い場合は年齢による制限はありません。
次に、数字の後ろの「E」「A」「B」は難易度を示します。
E=エリートクラス(最高難度)参加するには参加資格が必要です。
A=Eに次ぐ難度のクラス
B=Aに次ぐ難度のクラス
最後に「L」「S」は距離を示します。
L=距離の長いクラス
S=Lに次ぐ距離のクラス
長さの記号が書かれていないクラスは競技規則によって、優勝想定のタイムが決まっています。長いクラスで概ね90分、短いクラスで概ね45分程度で、年齢によって決まっています。
以上を踏まえてクラスの選択をしてみてください。
ANP記念大会のように、スプリント(18日)、ロング(19日)と2日間の大会の場合は、出場できるクラスは各1クラスです。
また、参加費もクラスによって変わる場合があります。
ANP記念大会では「E」クラス(選手権クラス)に参加する場合は年齢を問わず、選手権クラスの参加費が必要となります。その他のクラスは年齢による割引があります。
クラスや参加費の設定は大会によって様々です。大会要項をしっかりと確認しましょう。
ANP記念大会は日本オリエンテーリング協会(JOA)によって公認されています。そのような大会を「JOA公認大会」と呼びます。
JOA公認大会の「E」または「A」クラスへ出場するには「競技者登録」が必要になります。さらに「E」クラスは、一定の成績を収めなければ参加資格が得られません。
(「E」「A」クラス以外への出場には競技者登録は必要ありません。)
競技者登録はJOAがオリエンテーリング競技をサポートするために競技者の皆さんにお願いしている登録です。興味が湧かれましたらhttp://www.orienteering.or.jp/runner/regist.phpから詳細をお確かめ下さい。
しかし、ハジメテの皆さんは競技者登録は勿論されていないはず。
そんな時も大丈夫、登録をしていない方も「一時登録」をすることで「A」クラスに参加することが出来ます。
「一時登録」とは競技の日のみの競技者登録です。費用は1種目につき500円。但し、15歳以下の出場者の場合は無料です。ANP記念大会の場合、競技者登録をしていない方がスプリントの「A」クラス、ロングの「A」クラスに出場する場合、スプリントの一時登録とロングの一時登録が必要となり、1000円の一時登録料が発生しますのでご注意ください。
要項に「テレインの状況」とありますが、そもそも「テレイン」ってなんだろう?
ハジメテの皆さんそう思っていませんか。
「テレイン」(英語でterrain)は、英語の意味の通り山、地域一帯を指す言葉で、オリエンテーリングでは競技が行われる山野を指します。
オリエンテーリングは地形を把握することで有利になる競技ですので、大会が行われる際には、その競技範囲で地図を持ったトレーニング等を禁止し、選手の皆さんが出来る限り平等に競技に挑んでもらえるように工夫すると同時に、他の地域から来た方にも公平に競技をしてもらえるように、テレインの状況を要項やプログラムに記載しています。
「○○○って何?」「こういう時はどうすればいいの?」色んな疑問にお答えします。
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